ランニング健康

戦略的体温調整

私は汗っかきです。
そして、寒さに弱いです。
冬でもランニングをしています。

さて、私が以前走ったマラソンは当然冬。
レースで自身の記録を狙っていたのでありとあらゆる想定をしてできうる限り、自身の100%にちかい記録を出したく、いろいろな策を講じました。
この中で体温調整についてまとめます。
普段の練習にも役立つと思います。

走り始めるとき、僕の気持ちはいつだって低空飛行。
走ろうとする気持ちがあっても、体が言うこと聞かない。
3㎞くらい走るとなんだか調子が上がり、ペースが上がって15㎞をすぎ、何とかなく一度止まってしまったら最後、次に走り出す気にならない。
ここまでの『走りたくない』という体の意思はどこから来ているのか自分なりに考えました。
私は、ランニングにおけるネガティブになる部分をできるだけ排除したい。
これができれば、あとは体がやれる状態にあればきっと走れるはずです。

僕が考えるネガティブな要素に『寒い』という意識があります。
走り出しは、寒くて嫌い。
大量に汗をかくので止まってしまうと体が冷えて、嫌になる。
この二つの解消方法を考えました。

スタートから3㎞くらいまでは体を温かく保ち、走っている途中に体が冷えないようにする。
これを解決する方法を模索しました。

足は比較的寒くない

というのも、足にはサポートタイツを履いていたからです。
私はCWXというタイツを愛用しています。

FAQ | CW-X(シーダブリュー・エックス) | ワコールのスポーツウェアお客様から寄せられるよくあるご質問を掲載しています。www.cw-x.jp

ワコール社から販売されているもので野球のイチロー選手が愛用していたものです。
一般的なタイツとの違いは、タイツによってもう一つの疑似筋膜をつくることで体をサポートします。簡単に言うと脱げるテーピングです。
また、大変発汗性が良く、乾きが早いです。
U社の暖かくなるタイツで検証しました。
確かに暖かいですが、発汗し始めると中に汗ばみを感じます。
普段は良いですがスポーツ時では緊急時を除き避けたいですね。

いろいろ試した結論です。
失敗事例から

  • トレーナー
  • 長袖Tシャツ
  • ウルトラライトダウン

どれも最初が温かく、素晴らしいのですが、汗で重くなったり、汗を吸うせいで後半体が冷えてきます。

軽量かつ可変的なウェア

私で見つけたのがファイントラックのドライレイヤーというものです。

L1:ドライレイヤー® | 国産アウトドアブランドのファイントラックドライレイヤー®は、いちばん外側のアウターシェルに施す撥水加工を、肌にいちばん近いウエアに施すという新発想から生まれましたwww.finetrack.com

国産の商品で値段は下着のわりに少し張ります。
でも価格以上に威力を発揮します。
主に登山用に開発された商品のようですが、とにかく速乾性が高い。
とにかく、ランニング中に出る汗が後半に極めて厄介だったんです。
これをシャツの下に着るとドライレイヤーはとにかく乾こうとしますので、
フィットした皮膚から汗を吸収し続け、外部へ放散しようとします。
上に着たシャツは水分の吸収体ですので、汗を吸います。
なので、直接触れているドライレイヤーは乾いた状態を保ち、Tシャツが濡れている変わった現象が起きます。

寒さを感じたのは腕と足首

次に寒さを感じたのは腕と足首です。
腕にはドライレイヤーで薄く皮膚を覆っていますが、高い断熱、保温効果は期待できません。
足首はスポーツソックスとタイツの間に隙間ができてしまっています。

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対策としてアームスリーブと足首が隠れるタイプの靴下に変更しました。いろいろ試しましたが『これでないとダメ』という商品にいまだ当たっていません。アームスリーブは時計が隠れてしまうので小さな穴をあけて使用しています。

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左から ドライレイヤーのみ  アームスリーブの穴  装着時

アームスリーブをお勧めするのは脱着ができることです。
体が温まり、汗をかき始めたら外します。
また、冷えを感じた時には直ちに装着します。

素肌に直接アームスリーブを装着した場合、汗で腕とくっ付いてしまい、なかなか脱げません。
ドライレイヤーはこの時に比べ、圧倒的に外すことが容易です。
また、発汗時の汗を素早くアームスリーブへ移すので体が濡れている状態になりにくい。

まだ寒い場合はレインウェアを上部だけ

ウィンドブレーカーでも問題ありませんが、ランニングで使用すると傷みやすいので価格を抑えているレインウェアを使用しています。
下部はすぐに脱げないことや、足元が動きにくくなる点から装着していません。
上部は脱着がしやすいので冷気対策として使用しています。
レインウェアは雨を通しませんし、風も通しません。
私はこれを着たまま、ファスナーの上下やアームスリーブの脱着で走りながら体温を調節します。袖口から外すのでドライレイヤーなしでは少し難しいです。
アームスリーブを外し、ファスナーを開けても熱く感じるときは、脱いで腰に巻いています。
また、手袋も脱着ができるので非常に効果的です。

ここまでが具体的なランニング時の方法です。

ランニング後のウェア

レース終了時、体が冷えるので、冷気を断熱する軽量なものがおすすめです。
下部は両サイドが完全開放するレインウェアやウィンドブレーカーがおすすめです。
シューズを脱がずに脱着できるんで外部での脱着にちょうどいいです。

私が愛用するモンベルの商品

上部はレインウェアの下に薄いダウンジャケットを着ています。
高い保温効果のわりにボリュームが抑えられ、持ち運びに便利です。

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すべてが薄く、軽い素材ばかりですが十分に断熱、保温できるので災害時にも役立つ知識だと思います。外で断熱して内で保温する。

次は、長距離を走る際のエネルギーについて書く予定です。